粘りの強さが特徴である相模原の名産品
ヤマトイモ(愛称、さがみ長寿いも)は、品質の良さや栄養価の高さなどから、「疲労回復や若返りなどに効果的」と消費者の注目を集めている。

現在、市内の産地は大沢、田名、上溝、麻溝、相原、旭地区などに集約され、これらの管内で約150軒の農家が栽培に従事している。
生産量は県内総生産の60%以上を占める県下一を誇り、
「神奈川の名産100選」に指定されている。
ヤマトイモは正式には「イチョウイモ」といわれている。芋の形状が三味線のばち形、扇形で、イチョウの葉の形に似ている。ヤマノイモ科に属し、ナガイモなどの仲間でもある。
愛称名の「さがみ長寿いも」は、市が平成10年(1998年)に一般公募して名づけたもの。その愛称名のとおり、ヤマトイモにはビタミン類、鉄、リン、カルシュームなどのミネラルや植物繊維を多く含んでいるほかジアスターゼなどの消化酵素も豊富であり、まさに「健康食品」といえる。「栄養に富み、美容と健康にもよく、長生きができるように」との意味あいが理解されるところだ。
 |
 |
 |
夏、鮮やかな緑色の葉が一面に広がる。ツルが絡まって、部分的に盛り上がって見えるところも。 |
葉の付け根に極めて小さな花が咲く。花後には「むかご」と呼ばれる小さな実をつけ、食用として好まれる。
|
初秋、葉の色は次第に茶色に変わる。緑色だった一面は黄金色のじゅうたんを敷き詰めたよう。収穫時期も近い。 |
 |
 |
 |
初冬、葉が落ちて地肌が見え始める頃に収穫作業。地中に垂直に立つイモの掘り上げ。 |
白い地肌を見せるヤマトイモ。箱詰めされて、贈答用などとしても出荷されて行く。 |
晩秋、葉の付け根に出来る球状のむかご。炒り、から揚げ、炊き込み御飯などに愛用。 |
参考文献:「広報さがみはら」及びJA相模原「グリーンコミュニティー」
資料提供:tanto's room ホームページ |
|