さがみの仲よし小道は農業用の「畑かん水路」を埋めて整備した道である。
昔、広い相模原台地は水がないため作物がとれず苦労していた。終戦後の食料不足の時期に「この農地に水があれば」と昭和23年から38年までの16年を費やし水路が作られた。「西幹線用水路」と言われたこの水路は、相模原市の虹吹から藤沢の葛原まで19キロに及ぶものである。通称「畑かん水路」と呼ばれて親しまれてきた。
その後相模原台地は発展し、市街地化して水路の必要がなくなってきた。そこで緑道として整備し、地域のコミュニティーラインとして利用することになった。昭和52年のことである。
次々に整備され、相模原市内では総延長5キロのうち3、5キロが生まれ変わった。子供たちの遊び場として、散歩、通勤、買い物に車の心配なく安心して歩ける場所として市民に親しまれている。
「さがみの仲よし小道」という可愛い名前は市民に一般公募して決定されたものである。
右の写真は相模原麻溝公園近くで横浜水道道緑道と交わる畑かん水路。このあたりはまだ整備されていない。 |
 |