当麻山
無量光寺は時宗(じしゅう)の大本山として昔から広く人々の信仰を集めていた。
そのため、このお寺をめざす人々がよく行き来した道を当麻山道(たいまさんどう)あるいは当麻街道と呼んでおり、
かながわの古道50選、かながわの美林50選に選ばれている。
無量光寺は、戦国時代には小田原の後北条氏と関わったり、また、近世には徳川家康より朱印地(年貢を納めなくてよい土地)30石を認められるなど、その長い歴史の中でも常に相模原の重要な位置を示してきた。そのため、地域に対する影響力も大きく、無量光寺や一遍上人に関係する地名もその近辺には多くある。
例えば、一遍上人の奇跡として名高い「笈退(おいしゃり)の遺跡」や昭和8年に改修、命名された「無量坂」などがある。