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創建の時期は明確でない。
伝承によると、 溝郷が天文(1532〜55)年間に上溝と下溝の両村に分かれた際に、旧下溝村の鎮守として上溝村の亀ヶ池八幡宮から分霊を受けて建立されたとされている。 参道には大きなモミジの木があり、秋にはきれいな紅葉を見せる。その参道の右隣りにある小さな祠の中には、市指定有形文化財(彫刻)の木造不動明王坐像が安置されている。 所在地 :相模原市下溝1479番地 交 通 :JR相模線下溝駅から約500メートル 問合先 :文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371
鳥居をくぐって境内に入り参道を進むと、正面に神殿がある。さほど大きなものではないが、周囲が大きな木々で囲まれてつつましい雰囲気を漂わせる。 参道の右手にある不動堂には、不動明王坐像が安置されている。 この坐像は、鎌倉の仏師・後藤左近藤原義貴が享保9年(1724年)に製作したものとされている。 檜の寄木造りで、高さ38センチメートル、膝張り33センチメートルの玉眼入りである。 像の体内墨書には次の記載がある。 「仏工鎌倉扇谷住 運慶法印未有 不動尊像作者三十一歳二而作 同郡同所住 享保九年十一月吉日仏工後等左近藤原義貴作」 その胎内銘からして貴重なものであることが判明し、この坐像は市指定有形文化財に指定されている。
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