相模原の寺社・その他文化財 -さがみはら百選-
勝坂の照葉樹林

勝坂の照葉樹林

  勝坂(かっさか)の照葉樹林は、白樫(しらかし)や椨(たぶのき)などを中心とする照葉樹(常緑広葉樹)が「2次的に回復した」もので、相模原台地の原植生(げんしょくせい)を現代に伝える貴重な天然記念物として市の登録天然記念物となっている。

  周辺には、縄文時代中期(約5千年前)の大集落跡として縄文時代の遺物が広く散布していることが判明している勝坂遺跡(国指定史跡)がある。


所在地:相模原市磯部1856ほか
交  通:JR相模線下溝駅から約1.5キロメートル
問合先:文化財については、相模原市文化財保護室 042-769-8371


有賀神社 低地を流れる鳩川
うっそうとした樹林の中は昼なお暗く、鳥の鳴き声がけたたましい。 段丘崖を下方へ降りて行くと、中ほどに有賀神社が祀られている。 崖の中腹付近から下の湿地帯を見下ろす。その先には鳩川が流れている。

珍しい草本類が自生 低地帯から見る樹林
段丘の斜面には落ち葉が積み重なり、そこには珍しい草本類が自生している。 ナガバノジャノヒゲやヤブラン、ベニシダ、ヤマイタチシダなどの珍しい種類も。 数少ない紅葉樹のなかで、常緑広葉樹の多い樹林は濃緑色を保ったまま。


クヌギやイヌシデ等も
  樹林の中をさらに進むと、薄暗い中に大木のクヌギやイヌシデなどに出会うことができる。雑木林の名残りを持つ雰囲気が漂ってくる樹林である。

  また、シラカシ群集やケヤキ亜群集と見られるケヤキの大木などもあちこちに散在しており、貴重な樹林であることを実感できる。



参考文献:相模原市教育委員会「相模原の文化財」及び文化財保護室提供資料

   

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